南竿鄉介壽市場の2階に上がり、目立たない小道に入ると、虫弟餅を売っている屋台が見えてきます。屋台はとても小さく、客のほとんどはテイクアウトです。近づくと、鉄板の上で油脂と生地が触れ合う音が聞こえてきます——ジューッという音で、温かみがあります。今回は、牡蠣と卵のバージョンを注文しました。

出てきた虫弟餅は派手ではなく、外側はほんのりと黄金色に焼かれ、端は少しサクサクしており、中は柔らかいです。牡蠣は新鮮で、臭みがなく、量もしっかりとしていて、一口噛むと口の中で海の旨味が溢れ出します。卵は全体の食感をまとめて、餅生地にもう一層の柔らかさとしっとり感を与えています。

味は非常にストレートで、麺の香ばしさ、卵の風味、牡蠣の新鮮な味があり、少しの胡椒で味を引き立て、もともとのキャベツの下味も感じられます。重いソースで食材を隠すことはありません。食べ終わった後は、油っこくなく、しつこさもなく、海の香りと麺皮のほのかな香ばしさだけが口に残ります。このような食べ物は台湾ではあまり見かけず、もし馬祖に行く機会があれば、ぜひ試してみてください。