馬祖南竿の介壽市場の二階にある老舗の油条店は、店舗は大きくはなく、装飾も現代的とは言えませんが、空気中には油条と豆乳の香りが漂い、親しみやすく古典的な安心感を与えてくれます。こちらの主力は、伝統的な油条入りのおにぎりと、挽きたての濃厚な豆乳です。
おにぎりは見た目には大きくはないものの、手に持つとしっかりとした重さを感じます。店内ではオーナーがその場でおにぎりを作る様子を見ることができ、黄金色の油条が熱々のご飯に包まれている様子や、少しの高菜や肉そぼろ、酸菜が彩りを添えています。油条はこの店の魂で、焦げて硬いのではなく、外はサクサク、中は柔らかく、少し弾力があり、食べても口を傷めず、ご飯と見事に結びついています。一口食べるごとに油の香りとご飯の香りが交差します。ご飯部分はちょうど良く炊かれており、粘りはあるけれどもべちゃべちゃにはならず、伝統的なおにぎりに必要な素朴な風味が感じられます。
豆乳は豆の風味が強く、飲むと自然な豆の香りとほのかに甘さが広がり、あまり薄くもなく、過度に味付けされることもありません。飲み終えた後は、胃が温まり、満足感を得られます。
全体的に見て、この油条おにぎり店の味は驚きのあるものではなく、何度でも食べたくなる味、懐かしさを感じる味です。南竿に来た際には、ぜひ早起きして介壽市場に足を運び、最も地元らしい朝食の温かさを体感してみてください。
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